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田端宏章

第2回 麻雀意匠の愉しみ方


麻雀意匠 麻雀のルールは知らないが、なぜか雀牌のデザインには魅力を感じてしまう…、そういう方は結構多いのではないでしょうか。私は、とかく「大人のギャンブルゲーム」としてのみ注目されてきた麻雀を、改めて、そのデザイン面やエキゾチックアイテムとしての重要性という視点から捉え直そう、という趣旨で「麻雀意匠愛好家協會」というグループを立ち上げました。しかし賛同者は少なく、現在も私一人のみの団体です。今年で創立4周年になりました。
 今まで、麻雀牌の柄を使った物のデザイン性や芸術性について語られたことはほとんどありませんでした。しかも、麻雀というゲーム自体がコンピューターゲームなどの娯楽に押され、斜陽気味になっています。雀荘もかなり潰れているようです。そんな時代だからこそ、麻雀を新しい価値観
雀牌趣味で捉え直さなければならない、と、私は考えました。
 99年に創刊した、麻雀牌のデザインをこよなく愛する人たちのための趣味誌『雀牌趣味』(現在3号まで発行)は、そんな思いを雑誌という形で発表したモノです。今までに紹介した内容は、「古本屋の片隅で眠っていた70年代刊の麻雀本特集」、「麻雀牌もしくは雀牌柄を使ったグッズ集」、「今や風前の灯と化したゲーム・雀球大特集」、「街でみかけた変な名前の雀荘特集」などです。今後は、エキゾチック趣味としての麻雀意匠を外国の映画や商品などから探索して検証し、それらをビジュアル的に紹介する書籍(単行本)を刊行する予定です。麻雀をデザインしたビジュアルには秀逸なモノが多く、西洋人が憧れた東洋の魅力を麻雀というゲームのデザインによって表現していたことは、東洋人として生まれた自分にとって非常に興味深いのです。
 これからも当会の活動によって、多くの人々が麻雀牌を新しいファッションや芸術、映画・映像の演出、キャラクターグッズなどに利用して下さることを願ってやみません。麻雀をやる方も嫌いな方も、雀牌デザインの「愉しみ」に気付いていただけたら幸いです。

(たばた ひろあき 麻雀意匠愛好家協會々長、『雀牌趣味』編集人)


2002年6月7日更新
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第1回 廃墟巡りのススメ


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