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§錦糸町〜呉服橋(都電28系統)§

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古い写真の提供/都電さん
新しい写真の撮影/アカデミア青木
コメント/都電さん・アカデミア青木



錦糸町
錦糸町
 

昭和47年11月11日と平成15年12月25日の錦糸町
 写っているのは昭和47年(1972年)11月12日の都電28系統の最終装飾電車。この日を最後に江東地区から都電が姿を消しました。写真には都電最後の姿を記録しようとカメラを向けている人もいます。横断歩道の位置は変わりましたが、当時の雰囲気をかなり残しています。錦糸町駅前には、28系統(錦糸町駅前〜都庁前)、36系統(錦糸町駅前〜築地)の路線が走っていました。

 

 

錦糸町駅前
錦糸町駅前
 

昭和44年2月2日と平成15年の錦糸町駅前
 都内で初めてエスカレーターが設置された歩道橋です。錦糸町は、江東地区の中心街ではありながら、主な交通機関はJR総武線しかありませんでしたが、昨年地下鉄半蔵門線が開通、更なる発展を遂げようとしています。写真背後の江東楽天地のビルも、新しいものに立て替えられました。錦糸町の駅前にはその昔、都電の車庫がありましたが、現在は丸井デパートとなっています。錦糸町界隈は、28、36系統の他に、25系統(西荒川〜日比谷公園)、29系統(葛西橋〜須田町)、38系統(錦糸堀車庫前〜日本橋)が通っていました。

 

東陽公園前
東陽公園前
 

昭和46年1月4日と平成15年の東陽公園前
 江東地区の都電は、廃止直前でもけっこうな利用されていて、都電に変わった都バスにも、かなりの利用者がいます。ここ東陽町周辺は、都電が走っていた頃に比べ、高層マンション等の建物が急速に増えました。地下を走る東西線も、朝夕はかなり混雑しています。公園の木がずいぶん生長し、「神東塗料」と屋上に書いていた建物を隠してしまいました。ここを走っていた都電は、28系統、38系統。

 

不動尊前
不動尊前
 

昭和45年12月9日と平成15年の不動尊前
 深川不動の最寄。左端の「本間書店」は健在です。こういう通りには、都電の姿がピッタリはまっていましたね。ここを通っていた都電は、28系統、38系統。

 

門前仲町
門前仲町
 

昭和45年12月3日と平成15年の門前仲町
 赤札堂の店構えもかなり変わりました。都電が走っていた当時は、空が割と大きく見えていた門前仲町も、高速道路が出来、高層ビルが増え、町の姿は大きく変わりました。都電の右側にあったボーリング場は、現在はスーパーマーケットになっています。ここを走っていた都電は、23系統(福神橋〜月島)、28系統、38系統。

 

永代橋
永代橋
 

昭和43年2月11日と平成15年の永代橋
 都電が走っていた当時は、その堂々とした姿を見せていた永代橋も、周囲に高層ビルが立ち並び始め、橋を渡った佐賀一丁目にも、大きなビルが建つようになりました。走っていた都電は、5系統(目黒駅前〜永代橋)、28系統、38系統。

 

新川一丁目
新川一丁目
 

昭和45年11月11日と平成15年の新川一丁目
 新川の周辺は、酒問屋、倉庫等の立ち並ぶところでしたが、現在は一変、高層オフィスビルが林立するという場所になりました。都電が走っていた頃と、現在の変わりようを見ていただければと思います。ここを走っていた都電は、28系統、38系統。

 

茅場町
茅場町
 

昭和37年5月17日と平成15年の茅場町
 証券取引所があるため、証券会社とかの会社のオフィスの多い町、という印象がある茅場町ですが、都電が走っていた頃は、まだ空も広く見えていたんですね。「フルーツパーラー いまの」は「イマノ フルーツファクトリー」と改称して、果物やジュースを売っています。ここは9系統(渋谷駅前〜浜町中の橋)、15系統(高田馬場駅前〜茅場町)、28系統、36系統、38系統の都電の路線がありました。

 

茅場町
茅場町
 

昭和46年3月17日と平成15年の茅場町
 写真に写るのは、36系統の最終装飾電車。都電当時あった銀行等は、合併等で社名が変わったり、なくなったりしているものがあります。いかんせん、都電当時とは30年以上の年月が経過しているのですから。「神戸?銀行」の建物には、現在「リテラ・クレア証券」が入っています。

 

呉服橋
呉服橋
 

昭和44年4月11日と平成15年の呉服橋
 今、東京駅の周辺ではビルの建替えが盛んに行われていますが、この一角は以前のままのようです。



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