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「怪獣」タイトル

鴻池綱孝


マルサン豆シリーズ『ペギラ、ゴロー、パゴス』
【マルサン豆シリーズ『ペギラ、ゴロー、パゴス』】
写真の怪獣達はマルサン商店が1966年に発売した
プラモデル「豆シリーズ」で、
右から『ペギラ、ゴロー、パゴス』。
ペギラの牙は折れ、パゴスの牙の向きは逆につけられている。

〈第九夜〉 すべての怪獣ブーマーへ告ぐ! 


【baby boomer】

第二次大戦直後、数年間のベビー-ブームのときに生まれた人たち。

【怪獣boomer】

昭和42〜48年の第一次、第二次怪獣ブームのときに揉まれた人たち。

 残暑きびしいですね。この原稿を書いているのが、9月の初めなのでね、まだ暑いんで、ぼやいている訳です。「35年も前の記憶なんて、そうそう出てこねーぜ!ったく!」ってね。

 そこで、この番組をご覧の『怪獣ブーマー』の皆様に「怪獣の思い出」を募集します。当時(昭和41〜48年位まで)の怪獣にまつわる、エピソード(GET苦労話、遊び方、泣いた話、泣ける話、トラウマ等)を300字程度にまとめ(expo@konoike.org)まで、メールしてください。写真のある方は添付、お願いします。

 こちらで選考、編集させて頂き、採用分には当時物の粗品を進呈させていただきますので、ふるってご応募ください。怪獣ブームで沸き立つ当時の「怪獣の現場」を知っているあなただけが語ることの出来る驚愕の、いや、些細な事実を積み重ねていきましょう。

 例えば、こんな小ネタでいいので、紹介しておきましょう。

〈Episode1〉

 マルサン商店が発売した廉価版プラモデル、豆シリーズ(¥100)を買った。いたって簡単な分割(俗に言うモナカ)だったので、ガキにも作る事は出来たが茶色の単色で色味にかけていた。このままでは、ただのサルだ。怪獣の口の中は観念的に「赤」でなければいけない。
 父親に「赤のペンキ」で口の中を塗ってもらうことにした。家にはプラカラーなど、もちろんない。大正生まれで倹約家の父は、ペンキの缶の蓋を開けることなく、シンナーで缶の縁についた塗料を溶かし始め、その塗料でゴローの口を塗った。
ゴローに生命がふき込まれた気がした。

マルサン豆シリーズ『ゴロー』
【マルサン豆シリーズ『ゴロー』】
紅一差しで 生命がふき込まれた『ゴロー』。

〈Episode2〉

 靖国神社のみたま祭りの夜店にて。前年までのお面の主役『スーパージェッター』に取って代わり、一番人気は『ウルトラマン』のお面に。表面にはメッキが蒸着され、瞳からは誘惑光線が発射されている。
 おもちゃ屋の台上ではゼンマイの『火噴きゴジラ』が実演販売されていた。発火石により、火花が出るギミックのやつだ。「おもしろいじゃない、買ってあげようか。」という母親の気持ちに反し、幼稚園児の僕には火花がとても恐ろしく、近づく事もできない。子供にも事情はある。おもちゃだとはいえ押し付けられるのはいい迷惑だ。
 となりに置いてある火を吐かないカワイイゴジラが好みだ。しかし、母はどうしても火吹きを買い与えたいらしい。息子の火花への恐怖を克服させたい心境なのであろう。結果は地団駄を踏み、後者をゲット。息子の意気地の無さに親もさぞトーンダウンしたこと事だろう。

米沢玩具『ゴジラ』ゼンマイ走行
【米沢玩具『ゴジラ』ゼンマイ走行】
米沢玩具製、 無版権ものの『ゴジラ』。
目にはめ込まれた ドールアイが愛くるしい。
未だ、火は怖く、トラウマでタバコも吸えない。

 さあ、あなたも記憶の中に埋もっている、お宝を掘り起こそう! Let‘s Dig!


2002年10月24日更新
ご意見・ご感想は webmaster@maboroshi-ch.com まで


〈第八夜〉 大魔神の学習
〈第七夜〉 「レッドキングでダダ」
〈第六夜〉 マルサン商店『エビラ』『アントラー』『ガボラ』登場
〈第五夜〉 セメント怪獣
〈第四夜〉 マルサン商店『ウルトラマン』登場
〈第三夜〉 マルサン商店『ゴジラ』登場
〈第二夜〉 『マイ・ファースト・ウルトラマン』
〈第一夜〉 増田屋「ウルトラQ手踊り」『ペギラ』『ゴメス』登場


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