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「脇役列伝」タイトル

ヒーロー研究家立石一夫

非運のレスラー、G草津

非運のレスラー、G草津


 グレート草津をこのシリーズで記すのは、いささか失礼かもしれない。何といっても国際プロレスのエースを努めたレスラーである。この男は誠に希有なレスラーだ。ラグビー出身というのも、日本プロレス界では変わり種(ひと昔前は相撲、柔道出身者がほとんど)である。
 またTBSテレビの策謀(少し言い過ぎか)によって、一夜にしてトップレスラーに仕立てられかかったことも、他のレスラーには経験出来なかったことである。改めて書くまでもないが、1968年1月の隅田川決戦≠フことだ。老舗・日本プロレスは、蔵前国技館で馬場対リソワスキーのインタ・ヘビー級タイトルマッチを行う。新興の国際プロレスは、鉄人ルー・テーズのTWWAヘビー級王座に、若きグレート草津が挑んだ。TBSの目論見は外れ、テーズ必殺のバックドロップで草津は轟沈した。一夜にしてシンデレラ・ボーイ誕生を思わせたが、そうはイカの金印といったところであった。
 何故かこの人には、これがトラウマとなって大成為損なった感があるように思う。勿論、私一人の思い込みかも知らんが。
 かつて東京体育館で、特別参加の馬場が国際プロレスのマットに上がった試合を見たことがある。タッグ戦でパートナーを努めたのが、草津であった。体だけでなく馬場の実績からか、オーラが発散されていた。草津は馬場をフォローして勝利した。大変苦労して草津は大人になったというか、馬場を引き立て活躍していたのが目に焼き付いている。相手チームは、リソワスキーとバリンスキーのチームであったか。興奮した観客の一人が、タバコの火を外人レスラーに押し当てた。怒った外人レスラーは、この観客を追い回し大変な騒ぎとなったのも印象的であった。小林、杉山、井上がIWA世界ヘビー級のベルトを手にしたが、草津だけはIWA世界タッグのベルトのみというのは、本人にとって痛恨の極みではないか。(勝手に邪推して申し訳ない)


生年月日 昭和17年2月13日
出身地 熊本県
身長 192センチ 
体重 116キロ
ラグビーの元全日本の大型ファイターだが、向っ気も強い国際プロレスの主力として活躍した。
本名 草津正武


当たり役、風車の弥七・中谷一郎
写真判定男、中村剛
柏鵬時代の反逆児、若羽黒朋明
”たこでーす”たこ八郎
重厚味満点の悪役、高品格
褐色の弾丸・房錦と潜航艇・岩風
黒い核弾頭、ルーター・レンジ
南部のタッグ屋、グラハム&ステンボート
女をなぜなぜ泣かすのよ、城卓矢
教師から俳優へ、戸浦六宏ロッコウ
フックの職人、勝又行雄
当たり役、沢田部長刑事の芦田伸介
名タッグ屋ハードボイルド・ハガティ
名唱ジャイアンツを偲ぶ
2人のもろ差し名人
ニヒルな敵役・成田三樹夫
女性コメディアンの第一人者・若水ヤエ子
知的でとぼけた名優・有島
哀愁のモゲラ
悪役・進藤英太郎賛歌


2005年8月9日更新
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