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「あった、あったテレビ」タイトル

ノスタル爺
http://www.asahi-net.or.jp/~uy7k-ymst/index.html

事件記者


チック 「最近、殺人事件の被害者や、捕まった犯人の顔写真が新聞に載ることって、少ないよねェ。オレたちの子供の頃って、デカデカ出ていただろう」
タック 「テレビのワイドショーの方が、インパクトがあるからだよ。それに昔テレビでやっていた『事件記者』のような特ダネ競争もテレビの報道にはかなわない」
チック 「『事件記者』といえば、オレ、事件記者にあこがれていたんだよ。敏腕記者になって、警察を出しぬく……」
タック 「それは、探偵小説の世界で、現実の世界はもっと地味だと思うがなァ。事件記者というのは原作者の島田一男の造語で、正しくは警視庁の記者クラブに詰めている社会部記者」
チック 「コロシ、ガイシャ、ホシ、タタキなどの警察の隠語を覚えたのがこの番組だった。ところで、記者の名前を憶えている?」

事件記者

タック 「東京日報が、相沢キャップに、麻薬のベーさん、イナちゃん、ヤマさん、浅野のダンナだろう。タイムスのキャップがクマさんで、おとぼけのアラさんに、モッちゃん。ニチニチがバッキャローの浦部キャップに、コメディリリーフ的なガンさん」
チック 「ニチニチには、あとでシロさんが加わる。それと日報には八田さんがいるよ」
タック 「八田さんって、記者かい? 顧問か嘱託って感じだったろう。定年退職して記者クラブで暇つぶしをしている感じでさ」
チック 「そういえば、原稿を書いているところを見たことがない。あの人、記者クラブで寝泊りしていたんじゃない? 記者たちの行きつけ小料理屋“ひさご”で一杯飲んで、家に帰ることなく記者クラブに戻ってくる」
タック 「不思議な人だよねェ。寝泊りといえば、事件が起きると、各社ともキャップ以下全員が事件解決まで記者クラブに張り付いていたよね。他社に抜かれることを警戒してさ」
チック 「それでも、朝起きて、新聞開いて、ヤラレタア」(笑)
タック 「事件がないと、皆で仲良く、将棋をしたり、テレビを見たり……、今じゃリストラ対象だ」(笑)
どこまでも続くオジサンたちの思い出話で〜す。


キー局:NHK
放送期間:1958年4月3日〜66年3月29日
放送日時:毎週火曜日 21:00〜21:30
キャスト:永井智雄、大森義夫、原保美、清村耕次、山田吾一


2003年6月25日更新


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