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「あやかし動物園」タイトル

園長 プリペラ葉古

http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-98.html
音楽的・あやかし動物園
まぼろし放送にてペリプラ葉古(鳥飼否宇)氏を迎えて放送中!

その24−スズメバチ


さっきからブンブンと羽音が聞こえませんか?
威嚇するように周りを飛び回っているその大きな蜂。
近づかないほうが身のためですぞ。

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オオスズメバチ

日本に生息している動物で一番人を殺しているのは何か?
すぐに思いつくのは北海道のヒグマや南西諸島のハブ、
あるいは近海まで来ることのあるサメなどだろう。
たしかにヒグマは怖い。
人間がまともに戦って勝てる相手ではないので、
運悪く出遭ったら天国行きの特急券を手に入れたも同然。
そうそうハブだって怖い。
やつらの毒は人の筋肉組織を溶かしていくので、
運悪く咬まれたら焼け火箸を刺されたような激痛は必至。
もちろんサメだって怖い。
馬鹿でかい口と鋭く尖った歯を持っているので、
運悪く同じ海域で泳いだ場合食われてしまう覚悟が必要。
でもまあ、ヒグマもハブもサメも、
スズメバチに比べたら可愛いものである。

ヒグマは爪の一撃で人間の筋肉を削ぐ。
ハブは毒の一撃で人間の筋肉を溶かす。
サメは歯の一撃で人間の筋肉を食べる。
どれも痛そうだけれど、死ぬことはあまりない。
さらにいえば、これらの動物とはめったに遭遇しない。
だからそんなに心配することはない。
熊、毒蛇、鮫による死者は数年に一例ぐらいなのだ。
一方のスズメバチはこうだ。
スズメバチは針の一撃で人間をひるませる。
そして、さらにもう一撃で人間の命を奪う。
いわゆるアナフィラキシーショック。
一種のアレルギー反応で2回目に刺されたときがやばい。
人によっては平気といってもどこにでもいるからまずい。
実際、蜂によって毎年何人もの死者が出ている。

オオスズメバチ

特に危険なやつがオオスズメバチ。
体長は大きいもので5センチほどにもなる蜂界の横綱。
成型プラスティックめいた光沢のある山吹色の体には
太い黒色の縞模様がこれ見よがしに走っている。
本家のトラよりも見事な虎模様は警戒色で、
「オレは粗暴な性格なんだぞ、近づくんじゃねえ」
と、みずから宣言しているわけだ。
その筋の人がやけに派手なファッションを好むのと同様。
善良なる市民はうかつに近づいてはいけない。
さらにオオスズメバチは極端にキレやすく、
「オラオラ、勝手にオレの縄張りに入るんじゃねえ」
と、遠くから攻撃してくることもある。
その筋の人から理不尽な因縁を吹っかけられるのと同様。
善良な市民は決して目を合わせてはならない。

オオスズメバチ

スズメバチに殺されたくない人が気をつけることは3つ。
第1に服装―蜂は黒いものに近づいてくる性質がある。
白っぽい服を着て頭髪も帽子で隠したほうが無難。
この点、はげた老人や茶髪の若者のほうが有利かも。
第2に行動―巣を見つけても絶対に触ってはいけない。
その筋の人達の事務所にけんかを売りに行くようなもの。
見て見ぬふりが得意な臆病なサラリーマンは有利かも。
第3に度胸―蜂が近づいてきても刺激してはならない。
必死に追い払おうと動くと逆に蜂を刺激することになる。
テロや戦争に鈍感な日本国民は案外有利なのかも。
スズメバチに殺されてもいいと割り切るのもひとつの手。
借金地獄の果てに首をくくるはめになったり、
交通事故や医療ミスで命を落とすくらいならば、
蜂に刺されてころっと死ぬほうが潔いと思うのは私だけ?

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スズメバチ
膜翅目スズメバチ科スズメバチ亜科のハチは日本に3属16種が生息し
ている。オオスズメバチは世界最大のスズメバチで土中に巨大な巣を
作る。長野や岐阜の珍味「蜂の子」はクロスズメバチの幼虫や蛹。


スズメバチの写真は、「都市のスズメバチ」の山内さまよりお借りしました。
「都市のスズメバチ」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/


2004年9月28日更新
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