「まぼろしチャンネル」の扉へ
「番組表」へ 「復刻ch」へ 「教育的ch」へ 「東京カリスマch」へ 「日曜研究家ch」へ 「あった、あったch」へ 「再放送」へ 「ネット局」へ
「課外授業」
「国語」
「算数」
「理科」
「社会」
「情操教育」
秘宝館
掲示板
マガジン登録
メール
まぼろし商店街
まぼろし洋品店

「ぶらり歌碑巡り」タイトル

アカデミア青木

http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-43.html
ラジオ版・ああ我が心の童謡〜唱歌編
http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-50.html
ラジオ版・ああ我が心の童謡〜童謡編
まぼろし放送にてアカデミア青木氏を迎えて放送中!

碑

第35回 『あの町この町』

 日溜まりの公園で、暮れなずむ街角で、夜のしじまの中で、ひとり「童謡」を口ずさむ時、幼き日々が鮮やかによみがえる…。この番組では、皆様にとって懐かしい童謡の歌碑を巡ってまいります。今回は、『あの町この町』です。
 「あの町この町日がくれる…」で始まる『あの町この町』。この歌を聞くたびに、夕焼けに染まった幼き日の町並みが思い出されてなりません。作詞者は野口雨情、作曲者は中山晋平。前回の『黄金虫』と同じコンビです。



『あの町この町』(『コドモノクニ』大正13年1月号 に発表。歌詞は『定本野口雨情 第四巻』未来社 昭和61年 収録のもの)
 作詞 野口雨情(のぐちうじょう、1882−1945)
 作曲 中山晋平(なかやましんぺい、1887−1952)

 

碑

 

 あの町この町
    日がくれる 日がくれる

 今来たこの道
    帰りやんせ 帰りやんせ

 お家がだんだん
      遠くなる 遠くなる

 今来たこの道
    帰りやんせ 帰りやんせ

 お空に夕(ゆうべ)の
     星が出る 星が出る

 今来たこの道
    帰りやんせ 帰りやんせ

 

 習い事や塾に忙しい今時の子供達とは違って、小生が子供の頃には日が暮れるまで外で遊ぶことが多かったせいか、この歌詞にある「日がくれる」→夕闇で家が霞んで「だんだん遠くなる」→「お空に夕の星が出る」という時間経過は、素直に実感を持って受け入れることができます。中山晋平の曲も相まって、いにしえの日暮れののどかな様子が描かれています。
 さて、この歌の歌碑ですが、野口雨情がその生を終えた、栃木県宇都宮市鶴田町の県道の傍らに建てられています。雨情は昭和18年2月に病を得、翌19年1月に療養に専念するため、東京の吉祥寺からこの地へと引っ越してきました。彼は20年1月に亡くなりましたが、彼の旧居は現在もこの碑のそばにありますので、こちらも是非ご覧になって下さい。

雨情旧居

雨情旧居


[参考文献

『定本野口雨情 第四巻』未来社 昭和61年

『童心の詩人 野口雨情』いわき市立草野心平記念文学館 平成12年]

場所:栃木県宇都宮市鶴田町県道4号線脇
交通:JR東北本線「宇都宮」駅西口10番バス乗り場より、関東バス「長坂経由新鹿沼」、「砥上車庫」、「上欠・松原団地経由新鹿沼」行きで「鶴田橋」バス停下車、徒歩2分


2005年7月26日更新
ご意見・ご感想は webmaster@maboroshi-ch.com まで


[ああ我が心の童謡〜ぶらり歌碑巡り]
第34回 『黄金虫』
第33回 『四丁目の犬』
第32回 『七つの子』
第31回 『背くらべ』
第30回 『浜千鳥』
第29回 『通りゃんせ』
第28回 『宵待草』
第27回 『案山子』
第26回 『仲よし小道』
第25回 『七里ヶ浜の哀歌』
第24回 『城ヶ島の雨』
第23回 『どんぐりころころ』
第22回 『十五夜お月さん』
第21回 『浜辺の歌』
第20回 『叱られて』
第19回 『故郷』
第18回 『砂山』
第17回 『兎と亀』
第16回 『みどりのそよ風』
第15回 『朧月夜』
第14回 『早春賦』
第13回 『春よ来い』
第12回 『鉄道唱歌』(東海道編)
第11回 『赤い靴』
第10回 『靴が鳴る』
第9回 『紅葉』
第8回 『證城寺の狸囃子』
第7回 『かもめの水兵さん』
第6回 『箱根八里』
第5回 『赤い鳥小鳥』
第4回 『金太郎』
第3回 『荒城の月』
第2回 『春の小川』
第1回 童謡が消えていく
[ああわが心の東京修学旅行]
最終回 霞が関から新宿駅まで 〜霞が関から山の手をめぐって〜
第8回 大手町から桜田門まで 〜都心地域と首都東京〜
第7回 羽田から芝公園まで 〜城南工業地域と武蔵野台地を訪ねて〜
第6回 銀座から品川まで 〜都心地域と都市交通を訪ねて〜
第5回 日本橋から築地まで 〜下町商業地域並びに臨海地域を訪ねて〜
第4回 上野駅から両国橋まで 〜下町商業地域を訪ねて〜
第3回 神保町から上野公園まで 〜文教地域を訪ねて〜
第2回 新宿駅から九段まで 〜山手の住宅地域と商業地域を訪ねて〜
第1回 データで見る昭和35年


「教育的チャンネル」の扉へ