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「プラモ線の旅」タイトル

今柊二

「スターウォーズと音楽とウエザリング」


「スターウォーズ」 「スターウォーズ」、そして「未知との遭遇」。この二つのSF映画の与えた影響は実にはかり知れないものがあった。少年達をSFファンの世界にたたきこむだけでなく、少年達のカルチャーシーンにも多大なる影響を与えた。まずは音楽である。以前の回にも記したが、「スターウオーズ」のあの仰々しい映画音楽にしびれた少年達は、その音楽だけでも聞きたいと思って、サントラ盤を買ったものだった。サントラ盤、いやレコードを買うのは、当時は相当勇気のいる行為であった。値段はほぼ今と変わらず大体2800円だったと思う。毎月のこづかいをはるかにオーバーする金額を投資するにはそれに見合う感動が得られなければ買わなかったなあ。そして買ったならば、家のステレオの前にじっと座って、目をつぶって音を聞きつつ映画のシーンを空想するのであった(笑)。音だけでなく映像もしっかりとついたDVDが安いものだと1500円から買える現在から比べるとうそのようである。というより、あの時代の価値が身にしみているからこそ、現在おじさんたちは「なんでこんなに安いんだよ!」と半分憤りつつ半分喜びつつ仕事帰りの21時の文教堂で「2001年宇宙の旅」のDVDを1500円で買うのであった(ついでにいうと、ビデオ時代に大枚はたいて買っているのにだ)。

 さて、「未知との遭遇」の方だが、こちらはこちらで多大な影響があった。例の巨大な宇宙船とコンタクトするときの音楽があるが、あの電子音は非常に衝撃的だった。映像のリアルさとともに、あの未来的な電子音が脳髄にまで響いたのであった。シンセサイザーや電子音楽の存在を知ってこそいたが、「電子音は宇宙人とのコミュニケーション手段なのだ」という擦りこみがこの映画で行われ、「電子音楽=エライ」という考えが定着したのだった。

「ライディーン」 その思いがより強固なものとなったのは1979年だった。街のなかをある音楽がまさに「駆けぬけていった」。それこそはYMOの「ライディーン」だった。それはもうゾクゾクとした。今でもあのサビのシーンを聞くと鳥肌がたつ。音楽と共に未来に走っていけそうだ。

 こういうこと書くとまた諸先輩たちに叱られそうだが、我々の世代にとっては「YMO」はビートルズ以上の衝撃であった。で、そのもととなったのが「未知との遭遇」だったのだ。私に「スターウォーズ」をもたらした秦野邦彦は、1979年の小学6年生のときに、このYMOをも私にもたらし、またしても私の人生に大きな影響を与えたのだった。

 で、この2つの映画が少年たちのカルチャーシーンに多大な影響を与えたものとしては、音楽以外にももう一つあった。それこそは「未来はリアルだ」ということと「未来は意外に汚い」ということだった。
 …あっ、またこの話に入れなかった。すみません。では次回。


2003年6月5日更新
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