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その62
 美味しい野菜&野菜種袋の巻
弓屋かえる堂さえきあすか

 毎週月曜日は大忙しです。宅配の野菜が届くから。それもダンボール一箱分。野菜の種類は箱を開けてのお楽しみ(本当はチラシをよく見ると“来週のお届け予定野菜”って書いてあるのですが、私は見ないので毎回お楽しみ状態なのです)。なので、
 「どうやって食べるのよ〜」
と頭を抱えちゃう野菜も入っていて、料理のレパートリーが少ない私としては、たま〜に?無駄にしちゃうこともあります。でも、「続けることに意義があるのだ!」って、日々野菜と格闘しているのです。

宅配野菜を取りはじめました
宅配野菜を取りはじめました

 こんな野菜生活がスタートしたのは昨年8月のこと。30代後半になって、丈夫が取柄だと過信してきた私も、年齢を感じることが多々あり、「このままではいかん!」と、健康について考えるようになりました。そんな時に偶然手にしたのが横森理香さんの書かれた『地味めしダイエット』(光文社)という文庫本。精神&肉体の健康を追求し続ける横森さんの生き方に、「ほほ〜っ」と感心した私は、横森さんオススメの宅配“らでぃっしゅぼーや”を申し込むことにしたのです。
 そして、無農薬、減農薬、産地直産の新鮮な野菜が届くことになりました。野菜が届くようになってから思ったことは、スーパーで購入する野菜のお手軽さ。だって泥とか虫がついていないんだもん。宅配野菜は、ダンボール箱のフタを開けたとたんに、プ〜ンと野菜と土の匂いがするのです。子供の頃に畑の手伝いをしていた私は、頭の中が当時へワープして、懐かしい気持ちでいっぱいになります。特にネギ。本当に匂いがキツイ! 故郷は白ネギの産地でもあり、農協へ出荷していた経験から、ネギの匂いに懐かしさも倍増しちゃいます。とはいっても、正直メンドーな気持ちも…。泥を落とすのはいいとしても、虫にも結構出会うのです。夜にゴミ袋の栓をするのを忘れて、翌朝茶色い芋虫が、台所でくつろいでいる様子に驚いたり、キャベツや、たまにレタスの中にもいたりして。
 よかったことは、スーパーで野菜を買うことが少なくなったので、買い物時間が短縮され、荷物も軽くなったこと。そして1日2食作るだけでは、野菜を食べきれないという問題?が発生したために、お弁当まで作るようになりました。つまり、私の生活は“らでぃっしゅぼーや”のおかげで、大きく変わることになったのです。
 
 今回は、そんな美味しい野菜にちなんで、戦前の野菜種袋をご紹介します。見てください。なんて色鮮やかで、美味しそうなパッケージなのでしょう!
 「品質保証精選種子」と書かれ、たとえば白菜は「結球加賀白菜」と「朝鮮白菜」があります。結球加賀白菜は、加賀という文字からもおわかりのように、石川県加賀産の種です。なんでも中国から各地に導入された白菜は、宮城県の松島群、愛知県の野崎群、石川県の加賀群という三大品種群が有名なのだとか。袋の裏面には、「肉質も柔らかく美味の白菜」とあり、本当に美味しそうです。キャベツは「中生甘藍(ちゅうせいかんらん)」。「我国の風土に適した中生の良種。葉肉は柔らかく甘味に富み、栽培容易、性質も極めて強健です」とあります。でも「中生甘藍」といわれても、ぜんぜんピンときません。やっぱりキャベツはキャベツです。トウモロコシは「玉蜀黍」&「ロングフエロー」。ほうれん草が「ビロフレイ」。ほかにも「???」って思う野菜名に、ちょっとビックリ。
 袋の大きさは、「青首宮重長太大根」と「常盤大長牛蒡」は、縦14センチ、横7センチですが、その他は縦10.5センチ、横6センチと小さい袋になっています。このサイズが、とても可愛らしいのです。

美味しそうな野菜種の袋です
美味しそうな野菜種の袋です

野菜の名前に?です
野菜の名前に?です

色の鮮やかさは見事!
色の鮮やかさは見事!

思わず食べたくなります
思わず食べたくなります

.とても小さい袋です
とても小さい袋です

この2枚だけ大きめの袋です
この2枚だけ大きめの袋です

 さて月曜日。野菜が届きました。今回は、キャベツや白菜、大根など、かさばる野菜がないので量が少なく見えますが、じゃがいも、さつまいも、ごぼう、水菜、れんこん、かぶ、小松菜、いんげん、チコリ、鰹菜(かつおな)が入ってきました(チコリ、鰹菜は初登場。食べ方が簡単に書いてあるので、本当に助かります)。ちなみに、私がこの半年の間に「ほほ〜」と感心したというか、見直した?野菜は、里芋とカブです。火の通りの早さが、時間のない時に大変助かるのでした。感謝。感謝。

野菜が届きました
野菜が届きました


2007年2月21日更新
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